>>POPjisyo Top
>>POPjisyo News
スラド mainpage Firehose Stories : 10/01/2023 02:01
>>Word Links Off
1. Microsoft Word、どうやら40周年を迎える
Microsoft Word が 9 月 29 日で、どうやら 40 周年を迎えたようだ
(Neowin の記事)。
Microsoft Learn の「Microsoft の歴史 — 1983 年」によれば、フル機能のワープロプログラム「Word for MS-DOS 1.00」がリリースされたのは 1983 年 9 月 29 日。PC World Software Review の読者には無料のデモ版が提供されたという。
同記事に埋め込まれている動画では 11 月 29 日リリースと説明されているが、その数か月後とされる Microsoft Press の設立が 1983 年中ではなくなってしまう。記事では Microsoft Press 設立が 1983 年 11 月 3 日となっており、9月29日を正しい日付と考える方がつじつまが合う。Microsoft Word 1.0 には Microsoft Mouse が同梱され、当時の価格は 498 ドル。インフレを考慮して 2023 年の米ドルに換算すると 1,514ドル39 セントに相当するという。
ただし、Pingdom のバージョン 1.0 特集記事では Word 1.0 のリリースが 1983 年 10 月 25 日となっており、Microsoft 365 のブログ記事や Wikipedia の記事など、この日付を採用する記事も多い。PC World でも Word の 25 周年記念記事で Microsoft のワープロプログラムの始まりを 1983 年 10 月と述べている。
このようなわけではっきりしないのだが、最近 40 周年を迎えた、または近々迎えることは間違いない。スラドの皆さんの中に、他の資料をお持ちの方やリアルタイムでリリースを目撃した方はおられるだろうか。 >>
2. 汚くなりがちなiPhone 15のファインウーブンケース、展示品は1日1回以上交換が必要となることも
iPhone 15 / 15 Pro シリーズ用のファインウーブンケースは展示品が汚らしい感じになりがちで、Apple Store の中には少なくとも 1 日 1 回交換しなければ展示を続けられない店舗もあるそうだ
(9to5Mac の記事)。
iPhone 14 までのレザーケースを置き換える形で導入されたファインウーブンケースはマイクロツイルのフェイクスエード素材。Apple の製品情報では「設計と製造の工程を通じて何千時間にもわたるテストを実施」して「耐久性を重視」したケースが iPhone を守ると説明し、「時間の経過とともに摩耗が生じる可能性」があると述べているが、短時間の使用でもシミや傷が付きやすいとの不満が多く出ている。USB-C コネクター用の穴が小さく、ケーブルによっては正しく接続できないこともあるという。そのため、9to5Mac の Chance Miller 氏は販売を中止して購入者全員に返金すべきだとも述べている。
そのため、Apple はストア店員向けにファインウーブンケースの苦情対応をまとめたメモを用意しているそうだ。主な内容としては、ファインウーブンケースが高級なマイクロツイル素材で作られた柔らかく耐久性のあるスエード風の質感であることや傷の一部はしばらくすると消えること、汚れた場合は糸くずの出ない柔らかい布を湿らせて優しく 1 分間ふき取ることなどを顧客に伝えるよう求めているとのことだ。
ファインウーブンケースは iPhone のサイズにかかわらず同価格で、国内価格は税込 9,980 円。ファインウーブンケース以外のケースを推奨するストア店員もいるそうだ。一方、サードパーティ製ケースの中には iPhone 15 Pro シリーズのアクションボタンに対応せず、従来の着信/消音スイッチ用カットアウトのままになっており、新機能が使いにくいものもあるようなので注意が必要だ。 >>
3. アンチトラスト訴訟でGoogleが隠そうとした恥ずかしい証拠品とは
米政府と各州が Google を訴えたアンチトラスト訴訟で、Google が隠そうとした恥ずかしい証拠品 (PDF) が公開された
(Ars Technia の記事)。
この証拠品は証人として出廷した Google の財務担当バイスプレジデント、マイケル・ロスザック氏が過去に行ったプレゼンテーションに関するメモで、検索広告ビジネスについてタバコやドラッグの違法な販売ビジネスに比肩する最高のビジネスモデルだと指摘。需要について心配する必要がなく、広告主やフォーマット、売り上げといった供給側に集中していればいいなどと述べている。ロスザック氏はプレゼンテーションの記憶がないとしつつ、誇張に満ちた内容を生徒に話す必要があり、自分の考えを反映したものではないなどと述べていたという。
米司法省はこの証拠品をウェブサイトでいったん公開したものの、Google の要請に応じて削除したため混乱を招いた。Google 側はこの証拠品がビジネスの記録ではなく、訴訟とは無関係だなどと主張したが、判事はいったん証拠として認められれば公開文書であり、Google が恥ずかしいと考える証拠であっても機密情報以外はすべて公開するよう命じていた。 >>
4. Apple曰く、聞いたこともないサーチエンジンを大量に表示するのはユーザーエクスペリエンス上よくない
Apple のエディー・キュー氏が iPhone の初期設定でサーチエンジンの設定がないことについて、ユーザーが名前も聞いたことがないサーチエンジンを大量に並べて見せることはユーザーエクスペリエンス上よくないと述べたそうだ
(The Verge の記事、
9to5Mac の記事、
Mac Rumors の記事)。
キュー氏の発言は米政府と各州が Google を訴えたアンチトラスト訴訟で、証人として原告側の質問に答えたものだ。Apple は同社プラットフォームで Google のサーチエンジンをデフォルトにする契約 Information Service Agreement (ISA) に関連して証言を求められている。
キュー氏は 2016 年に現在 の ISA を結んだ際、Google のサーチエンジン収益に対する Apple の取り分増加を求めて交渉を担当している。当初の要求はサンダー・ピチャイ氏に断られたが、最終的に両者が妥協して現在の契約内容に落ち着いたという。これについて原告側は金額的に交渉がまとまらなければ契約破棄もありえたのかと質問したが、キュー氏によれば契約が Google にとっても Apple にとっても最大の利益にかなうものであり、破棄は選択肢になかったとのこと。キュー氏は当時 Google の代わりとして十分なサーチエンジンは存在しなかったとし、今でも存在しないと述べたそうだ。
プライバシーを重視する Apple にとって Google は正反対の存在ではないかという指摘にキュー氏は同意しつつ、ISA にユーザー追跡を困難にすることが可能な条項が含まれていると説明。Google が最良の製品であるから選択したのであり、金銭的利益を得るために選択したわけではないとも述べたとのこと。iPhone の初期設定については ISA でサーチエンジン選択画面を含めることができないものの、初期設定は重要な項目のみであり、ISA がなくてもサーチエンジン選択画面を表示することなく Google をデフォルトにするだろうとのことだ。 >>
5. お絵描きボードに何が描かれているかAIが当てるゲーム「Pictionary vs AI」
マテルは 9 月 26 日、「Pictionary」ゲームに AI 要素を加えた「Pictionary vs AI」を発表した
(プレスリリース、
製品情報、
The Verge の記事、
動画)。
Pictionary はチームのメンバーが描いた絵のお題を当てることで駒を進めていくすごろくゲーム。Pictionary vs AI ではチームのメンバーに代わり、スマートフォンアプリが絵のお題を当てる。そのため、Pictionary は少なくとも 4 人以上いなければプレイできないが、AI の参加により 2 人以上いればプレイ可能となった。
アプリは Google が 2016 年に公開したデモ「Quick, Draw!」が学習したデータを用い、コンピュータービジョンを組み合わせて絵の内容を推定する。自分の絵をアプリが正しく推定できれば 1 コマ進むほか、他の人の絵に対する推定結果の予想が当たった場合や、自分の絵に対する他の人の予想が外れた場合にも 1 コマ進むことができる。アプリから見えるのは専用お絵描きボードに描かれた絵のみで、絵や個人情報が収集されることはなく、絵が学習に使われることもないという。
米国での価格は 24 ドル 99 セント。9 月 27 日からオンラインストアでの予約を受け付けており、10 月 2 日から店頭に並ぶとのこと。製品には 4 組の繰り返し消して使用可能なお絵描きボードとマーカー、駒のほか、112 枚のお題カードやすごろくのボード、スマートフォンホルダーとお絵描きボードホルダー、他の人の絵の判定を予想するトークンなどが含まれる。 >>
6. ペイントのAI画像生成機能がCanary/Devチャネルでロールアウト、日本で利用するには?
Microsoft は 9 月 27 日、AI による画像生成機能を搭載した「ペイント」アプリを Canary チャネルと Dev チャネルの Windows Insider にロールアウトした
(Windows Insider Blog の記事、
Microsoft サポート の記事)。
ペイントアプリの画像生成機能「Paint Cocreator」は DALL-E によるもので、テキストによる画像の説明と選択した画像のスタイルに合わせて生成された 3 つの画像のバリエーションから選択できる。
新機能はバージョン 11.2309.20.0 以降で利用可能だが、現在はゆっくりと新機能をロールアウトしている段階であり、利用にはアプリでの Microsoft アカウントへのサインインと順番待ちリストへの参加が必要だ。これらの操作はツールバーの「Cocreator」をクリックすると表示されるサイドパネルから実行できる。順番待ちリスト参加者には Cocreator へのアクセスが可能になるとメールで通知され、画像生成クレジットが 50 クレジット付与される。
なお、現在のところ Cocreator は英語のみサポートしており、米国・フランス・英国・オーストラリア・カナダ・イタリア・ドイツでのみ利用可能だ。そのため、日本で利用するには「設定」アプリの「時刻と言語 > 言語と地域」で「国または地域」に上述のいずれかの国を指定する必要がある。日本が指定された状態では「Cocreator」ボタン自体が表示されないので注意してほしい。 >>
7. 通信キャリアの乗り換え経験、3キャリアの主ブランド間で26.5ポイントの差
MMD研究所が26日に発表した「通信キャリアの乗り換え経験に関する調査」によれば、NTTドコモユーザーが他のキャリアへの乗り換えが最も少なく、一度も乗り換えたことがない人が多いことが判明した。この調査は18~69歳の男女1万人を対象に行われ、主要な3キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)とそれ以外のキャリアを比較対象としている(MMD研究所リリース、ITmedia)。
調査結果によれば、通信キャリアを契約している人のうち、乗り換え経験がある人は53.5%で、その中で「1回」が28.1%、「2回」が11.9%、「3回」が7.0%、「4回」が2.5%、「5回以上」が3.9%という割合だった。キャリアごとに見ると、NTTドコモで「乗り換えたことはない」が82.9%、auが69.8%、ソフトバンクが56.4%と、NTTドコモユーザーが最も乗り換え経験が少ないことが明らかになった。また他のキャリアへの乗り換えを検討している人は、3キャリア全体で24.4%ほどしかなく、これまで乗り換え経験がある人の方がその割合が高いことも分かった。
乗り換えを検討している理由としては、3キャリアユーザーの主な理由は「利用料金を安くしたいから」(58.6%)で、他社の料金プランが魅力的であることも一因とされている。一方で、乗り換えを検討していない人の主な理由は、「乗り換え手続きが面倒だから」(54.6%)で、新しい端末の設定やデータの移行、情報収集に対する不安があることが示されたとしている。 >>
8. 西武鉄道と東急電鉄・小田急電鉄「サステナ車両」を授受。各社連携して、SDGsへの貢献を加速
西武鉄道は26日、環境負荷の少ない「サステナ車両」を東急電鉄と小田急電鉄から受け取る方針を発表した。サステナ車両は他社の中古省エネ車両のことで同社が定めた名称だという。小田急・東急電鉄両社とSDGsへの貢献を加速するために連携していくことも発表している。西武鉄道では、池袋線や新宿線などへの新造車両の導入に加え、サステナ車両を支線系に導入することで、省エネルギー化を加速する方針(西武鉄道、乗りものニュース、鉄道コム)。
今回の発表では東急電鉄の「9000系」と小田急電鉄の「8000形」を西武鉄道に譲渡することが明かされた。導入両数は、両形式あわせて約100両。9000系は多摩川線・多摩湖線・西武秩父線・狭山線、8000形は国分寺線に投入するとしている。
乗りものニュースの記事によると、小田急8000形が採用されることは予想外だったという。当初の提示条件は「無塗装車体」であることが含まれていたためだ。小田急8000形は塗装されていたため、条件に反していた。しかし、西武鉄道に問い合わせたところ「VVVFインバーター搭載車であれば、CO2削減目標を達成できる」と方針を転換、無塗装の条件を除外したという。西武鉄道は「2030年度までに車両のVVVF化100%達成」、年間約5700トンのCO2削減を目指しているとしている。 >>